ジェームス・ノッティングガム(James Notthingham)氏は北欧・ヨーロッパ・オセアニアを中心に、各地域の教育委員会と連携し教育改革を行う教育コンサルタントです。
数々の研究データや論文に基づき、生徒たちの学習効果を最大限に高める方法を各学校にて実施しています。
日本においても各地域の教育委員会などで実践が始まって
CLアカデミーでは教育アドバイザーとしてノッティングガム氏の協力を頂いており、彼の提唱する学習ツールや指導法を用いています。
ノッティングガム氏は学習における重要な要素のひとつとして「心の状態(マインドセット)」の大切さを強調しています。
「自分はできる」というポジティブなマインドセット(グロースマインドセット)を持っている生徒は必ず学力を伸ばすことができる一方、「自分にはできない」というネガティブなマインドセット(フィックストマインドセット)を持っている生徒は成績が伸びにくいことが教育心理学の研究によって分かっています。(※注釈)
大切なことは、彼らの根本的な違いは持って生まれた才能の違いではなく、心の状態と努力の違いであるということ。それが最終的な結果の違いに繋がっているということです。
CLアカデミーでも、この研究と考え方をベースにマインドセットを重視する教育を行っています。
※注釈 グロースマインドセット(Growth Mindset)とフィックストマインドセット(Fixed Mindset)のアイデアは、スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック(Carol Dweck)教授が提唱した考え方です。
日本でも「マインドセット『やればできる!』の研究(The New psychology o Success)」というタイトルの本が出版され、ベストセラーになっています。
ノッティングガム氏はドゥエック教授と親交が深く、一緒に講演会を行うような関係性であり、よくこのアイデアを講演の中で述べています。
日本の英語教育には、特にこの考え方が最も必要な分野であると考えています。
そもそも語学とは使いながら、間違えながら身につけていくものであり、間違えることを恐れていては言葉の運用能力を伸ばすことはできません。
ですので間違いを細かく指摘したり、減点するのではなく、間違えても良いので実際に使っていくことを奨める指導こそ本当の英語教育です。
「失敗しても当然だから気にしない」「自分はもっと上手くなれる」というポジティブなマインドセットを持つことができるかどうかが一番重要なことであり、それさえできれば時間かけることで英語力は自ずと成長していきます。
当塾では技術的な指導はもちろんですが、それ以上に英語学習に適したマインドセットの構築を重視し、ジェームス氏からのアドバイスや彼の指導方法を実践しています。
また、ジェームス氏が開発した学習ツールのひとつに「ラーニングピット」というものがあります。
これは学習のプロセスを可視化した絵であり、生徒たちの今の状況を客観的に把握するために使うことができます。
英語学習を続けていくと必ず行き詰まりを感じるタイミングがやって来ますが、それは誰しもが通る道であり、正しい道を通っていたとしても必ず遭遇するものです。
そのときに諦めて学習をやめてしまうか、それでも信じてやり続けるかが将来的に大きな結果の違いとなって現れます。
当塾では生徒たちに、今苦しい状況にあったとしても必ず乗り越えて次のステージに行けるということを伝えるためにこのラーニングピットを使っています。